こんにちは。ぎゅうです。
今回ご紹介する本はビジネス系YouTuberサラタメさんが最初で最後の1冊として書かれた渾身の書籍。
「シン・サラリーマン」について書きます。
僕はコロナ禍前ぐらいからYouTubeを見るようになりました。
きっかけは中田敦彦さんのYouTube大学で、そこで紹介された本で興味あるものは買って読むようになりました。
そんな時にオススメで出てきたのがサラタメさんで、中田さんの動画は1冊の紹介でも2部作の60分ぐらいあるのですが、サラタメさんの動画は大体20分前後で終わります。
そんなサラタメさんの書籍ですが、過去に動画で紹介された数多の書籍から実践した内容が凝縮されてます。
それでは早速いきましょう。
シン・サラリーマンとは
シン・サラリーマンとはサラタメさんが書いた渾身の書籍で、最初で最後の執筆と言われてます。(サラタメさん本人談)
本書の概要はこんな感じです。
643ページと通常の本よりかなりボリュームがあります。
いわゆる鈍器本の類ですね。
それもそのはずで、この本は過去にサラタメさんが100冊以上の書籍から得た知見をもとにサラリーマンとしての実務経験を組み合わせて書かれているからです。
サラタメさんは登録者60万人超えの現役サラリーマンYouTuberです。
「サラリーマンのタメに」というコンセプトで情報発信をしており、名前の由来にもなってます。
サラタメさんは2012年に東証一部上場企業に入社し、おもにマーケティングを担当されましたが、当時の会社がブラック企業だったことから転職を決意。
そして2度の転職を経て、2021年5月からWebメディア「新R25」を運営する株式会社Cyber Nowに業務委託社員として勤務されてます。
サラリーマン業で得た知見をもとに、書籍解説のYouTubeチャンネルや転職ノウハウに関するブログを運営してます。
出世より「3つの武器」を鍛える
皆さんにとってサラリーマンと言えばどういったイメージがありますか?
毎日通勤電車に揺られて出勤し、会社や上司への理不尽に耐えながらもいつか来る出世を夢見て頑張る姿でしょうか。
もしそういったイメージを思い浮かんでいるとしたら、それは古い価値観です。
終身雇用が崩壊しつつさる昨今、2019年にトヨタの社長が「終身雇用を守るのが難しい局面に入った」と発言したことから終身雇用崩壊、自分のライフプランを真剣に考えないといけない。
老後2000万円問題など、僕たちサラリーマンにとって不安を煽るニュースが増えました。
そしてそこに畳み掛けるようにコロナショック、更なる不安を僕たちは抱えることとなりました。
そうです、サラリーマンの価値観や過去の常識が非常識になったのです。
そこで新しいサラリーマンの生き方としてサラタメさんが提唱したのが出世より3つの武器を手に入れることです。
3つの武器を磨くことでどんな環境でも生き抜く力を手に入れられ、それを磨くことに特化する。
その武器というのがこちら
- リーマン力(筋力)・・・仕事術と転職術
- 副業力(刀)・・・個人の力で稼ぐ起業術
- マネー力(盾)・・・マネーリテラシー
リーマン力・副業力・マネー力の3つを手に入れ、武器を磨くことで新しいサラリーマンとして生きる力を身につけることができます。
そしてこの3つを身につけるために重要なのが全て兼ね備えることと身につける順番です。
サラタメさんも本書でこのように書かれてます。
旧世代サラリーマンの勝ちパターンは、「リーマン力」だけをムキムキに鍛えて出世を目指すことでした。ただ、現代においては「副業力」という刀と、「マネー力」という盾を持っていないと、まともに戦えません。武器を持たず、戦場に向かうようなもので、どれだけ「リーマン力」がムキムキでも、人生100年時代の劇的な変化にまったく歯が立たないのです。だからといって、「リーマン力」を軽視して、「副業力」や「マネー力」をいう武器だけ持っていても意味がありません。サラリーマンとしてのビジネス経験で、基礎体力を鍛えてこそ、刀と盾をうまく扱うことができるのです。
引用元:サラタメさん著「シン・サラリーマン」
では次からどのように身につけていくかを書いていきます。
サラリーマンとしての体力をつけるには「STAR」を意識する
サラリーマンとしての仕事力というのはイコール幸福度です。
なぜならサラリーマンは生活の大半を会社で過ごします。
なので会社での頑張りによって景色が変わります。
そして会社での頑張りが自分の血肉となり、スキルがつき、それが転職や副業にも良い影響を与えるからこそ重要です。
また副業で本業以上に稼げる人は営業力、交渉力、マネジメントスキルなどのリーマン力が高い人が多いようです。
その為ビジネスの基礎体力は高めることは全てにおいてメリットがあります。
では、ビジネスの基礎体力を鍛えるために何をするか、意識をするかですが、サラタメさん「リーマン力」において一番大事なことは「STAR」を意識することだと言ってます。
もちろんSTARとは星になれって言ってるわけではありません。
- Situation(状況)…①どんな状況にあるか自ら分析
- Task(課題)…②解決すべき課題を自ら設定
- Action(行動)…③課題を解決するために自ら工夫して行動
- Result(結果)…④どんな結果になったか自ら検証
サラリーマンの現場において、上司も気づけてない課題に気づける人は重宝されます。
放っていても勝手に結果を出す自主性のある人材になることを目指す。
そしてこれは上司にこいつは任せられると信じてもらえるので細かい口出しなど減るので、自分のやりたいことに注力できるという双方にWIN-WINとなります。
潜在的なニーズや課題に気付き自分で仕事を作れるリーマン力を身につける。
サラリーマンこそ悩む人間関係とは
サラリーマンとは上の立場で働こうが、下の立場で働こうが必ず付き纏うのが人間関係です。
そんな中でとくに多いのが嫌いな上司との接し方です。
では嫌いな上司との関係はどうするかですが、サラタメさんは他人を変えることはできないから諦めると言ってます。
これは他人の課題と自分の課題をわける、すなわち課題の分離から来る考えです。(アドラー心理学)
要するに自分の課題だけに自分という資源を集中投下するということです。
課題の分離をして割り切って考えるのは最初は難しいです。
それはなぜか、承認欲求があるからどうしても他人の課題にも目がいってしまいます。
でもそんな中で自分にコントロールできるか、そもそも自分がやるべき仕事かという視点で自分ができること、変えられることにだけ目を向けることが大切です。
そしてお願いするときにも2つあります。
①自分の頭で考えない
②チームを意識させる
上記の2つです。
①に関してはお願いする自分とお願いを受ける相手では考えてる頭の中身が全く違うというのを考えること。自分の欲望や不安は一旦取り除き相手の欲望と不安に寄り添うことから始める。
相手の承認欲求を刺激し、相手のメリットや不安を想像して具体的なフレーズを考えることです。
②チームを意識させる
個人でなくチームで行ってることと思うと断りづらくなるからチームで仕事を一緒に分担していると思ってもらうことです。
そのためのキーワードは「一緒に」と「おかげさまで」です。
「一緒」には仲間意識を持たせるキーワードです。
そして「おかげさま」では相手がお願いを引き受けてくれた後に伝えることで、今後もお願いした時にまた引き受けてくれる可能性があります。
逆にやってはいけないお願いの仕方もある。それがこの3つです。
1やたらと謝る
2借りを思い出させる(恩着せがましい)
3楽しさを強調する
この3つは断られにくい伝え方であるが、あまりにも戦略的感が強過ぎてチーム感が感じられない頼み方になるので、この人は打算的だなと思われたりする可能性があります。
悩みはすべてToDoに変換する
次に考え方です。
サラリーマンはどの立場にいても最終的に経営者ではなく会社に従属した一社員なので人間関係、仕事関係何かしらの悩みを抱えているはずです。
そんな悩みに対して頭から消し去る3ステップを紹介します。
それがこちらです。
- 相談するように書き出す
- 対処法を調べる
- ToDoに変換する
一つずつ解説します。
①相談するように書き出す
これは悩みを見える化し、自分が何に悩んでるか明確にする作業です。
頭のモヤモヤを外に出す作業なので人に話すでもいいですし、スマホのメモでもOKです。
その際の大事なポイントが一つあります。
それが“まるで誰かに相談するかのように書く“ことです。
②対処法を調べる
相談ごとができたら対処法を調べましょう。
一番良いのは信頼できる人に相談してみることです。
そういった人が近くにいない時はネット検索か本を活用してください。
大体の悩みは過去に同じ体験をしている人がいます。
先人の知恵を借りましょう。
③ToDoに変換する
最後にその悩みをToDoにします。
どのように実行していくかを書くことですね。
ただ、その中でも見つけたToDoは3つ以内に絞ることがいいです。
最終的に実行することにこそ意味があるのでできることに絞りましょう。
できる人は思考のピラミッドを作る
できる人は相談や報告もとても上手です。
ではどのようにできる人は考えているのかというと、それは頭の中でピラミッドを作って順序立てて話しているのです。
それを思考のピラミッドといいます。
思考のピラミッドには3つの層があります。
それがこちらです。
- 結論を出す
- 結論を理由で支える
- 理由を根拠で支える
できる人は「思考のピラミッド」で流れを作って考えてます。
とはいえいきなり頭で思い描くのは難しいので、慣れるまでは紙に書き出すのがオススメです。
①1分で結論を出す
最初から大正解を出す必要はなく、まずは仮説でも良いのでスピーディーに出すこと。仮説が違えば理由と根拠で行き詰まるので、その時に方向転換すれば問題ないです。
逆に仮説なしで細かい根拠を探す人がいるがそれはNG。仮説(結論)なしでは根拠探しの目星がつけられず情報収集の時間が膨大になり、時間が掛かってしまう。
②理由は3つ&MECE
理由はなるべく3つに絞る。それは自分の考えを整理することと相手にわかりやすく伝えるためにも3つがちょうど良いからです。数が多くなりそうな時は優先順位が低いものを削るか、理由に入る言葉を広い意味に変えてまとめる。
そしてその時に考える方法としてMECEで考えることです。
MECEとは(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)の頭文字を取った言葉でモレなくダブりもない状態のことでロジカルシンキングにおいて欠かせない概念です。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
シン・サラリーマンでは3つの武器をテーマに話を展開してますが、今回紹介したのは筋トレであるリーマン力のみです。
まずはリーマン力という筋トレをして基礎体力を鍛える。
そうすることでどんな環境でも生き抜け、かつ稼げる人材となるのです。
そうなることを目指して自己研鑽し、出世するも副業で稼ぐも自分で選択することが大事なのではないかと思います。
選択は多いに越したことはないです。
人生の選択肢を増やし、自由な人生を謳歌しましょう。
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